老人ホーム選びのポイント ポイント5 契約の際のチェックポイント

老人ホーム選びのポイントポイント5

契約の際のチェックポイント

こちらでは、契約を行う際に気をつけたいチェックポイントをご紹介します。

  • 契約は慎重に

    老人ホームは、長く安心して暮らすために入居するもの。あわてて大事なポイントを見落としたまま契約してしまうと、大きな後悔のもとになります。契約の前には家族や友人などと相談し、納得のいくまでホーム側とも話し合うことをオススメします。
    契約書はもちろん、重要事項説明書についてもしっかりと目を通し、疑問点を残さないようにすることが大切です。

  • 「入居一時金の償却」は大切なチェックポイント

    有料老人ホームの多くは、「入居権方式」という権利形態を取っています。
    入居一時金は家賃の前払いに相当するものですが、これを支払って得ることができるのは、「本人がホームの居室および共用スペースを利用する権利」と「ホームが提供するサービスを受けることができる権利」です。
    この「利用権」という考え方は、分譲住宅や賃貸住宅にはない有料老人ホーム特有のもので、相続や売買を行うことはできません。なんらかの事情でホームを退去する場合や、入居した方が亡くなった場合は、利用権は消滅し、事前に定められたルールに則って償却された入居一時金が返還されることになります。
    ここで返還金の多い少ないを決める「償却」には十分なチェックが必要。償却についてのチェックポイントは以下の3つです。

    入居一時金の償却期間はどれくらいか?

    2年~20年ぐらいとホームによって差がありますが、一般的には次のように分けられる。

    ■介護付き有料老人ホーム

    2~8年ぐらい。5年としているところが多い。ただし、入居時の条件が「要介護」となっている場合。

    ■健康型または住宅型有料老人ホーム

    7~20年ぐらい。15年としているところが多い。ただし、入居時の条件が「自立」となっている場合。

    介護付きのほうが償却期間が短いのは、入居時の年齢や健康状態、入居した後の想定居住期間を考えて償却期間を決めているから。健康型や住宅型は比較的若く、健康な人が入居し、心身に気をつけながら生活するため、居住期間が長くなるケースが多く、介護付きはその逆となる。

    償却期間が終わってしまうと返還金は0円になってしまうので、償却期間が長いほうが入居者にとってはトクだと言える。

    入居一時金の初期償却はどれくらいか?

    「初期償却」とは、入居した時点でホームの利益として入居一時金から引かれてしまう金額のこと。一時金の20%ぐらいのところが多いですが、ホームによって0%~80%とバラツキがある。

    仮に入居一時金が1,000万円、初期償却が50%のホームに入居して、何らかのトラブルで半年で退去することになった場合、返還金は500万円となり、半年で500万円が消えてしまう。

    初期償却が少なければ少ないほど、入居者にとってはトクだと言える。

    入居一時金の償却方法はどう決められているか?

    入居一時金から初期償却を差し引いた金額から、居住期間に基づいて償却が行われるが、この方法には次の2種類がある。

    ■定額償却

    月割りで同じ金額が償却されていく方法

    例えば、入居一時金が1,000万円、初期償却が20%、5年定額償却の場合は、
    1年後の返還金……640万円
    2年後の返還金……480万円
    3年後の返還金……320万円
    4年後の返還金……160万円
    5年後の返還金……0円

    ■定率償却

    決まった期限ごとに、同じ割合で償却されていく方法

    例えば、入居一時金が1,000万円、初期償却が20%、5年定率償却(償却率が年50%)の場合は、
    1年後の返還金……400万円
    2年後の返還金……200万円
    3年後の返還金……100万円
    4年後の返還金……50万円
    5年後の返還金……0円

    こうして比べてみると、定額償却のほうが入居者にとってはトクだと言える。

  • 契約の際のチェックポイント

    契約を行う際に確認しておきたいチェックポイントは、次の通りです。

    • キャンセル料金の有無は?
    • 入居一時金の償却期間は?
    • 入居一時金の初期償却は?
    • 入居一時金の償却方法は?
    • 不安に思う点は?
    • 契約書、重要事項説明書や管理運営規定、サービス一覧表などの内容についての疑問点は?

親ケア老人ホームなら……

親ケア老人ホームが提携している株式会社ケアプロデュースの相談員が間にいれば、ホーム側に直接聞きにくいことも安心して相談することが可能です。無料の電話相談(0120-08-6246)や面談などを通じて、なんでもお気軽にお問い合わせください。
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※契約時の同行について、一部地域では対応できない場合があります。

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